9月から毎月「良心塾」にて「片づけや暮らし全般」の授業を受け持たせていただいています。「良心塾」は、服役経験者が自信を回復し再び社会で生きていく力をつけるための場所。
今日は、その塾長である黒川洋司さんのことを書きたいと思います。



黒川さんは、本業のかたわら、服役経験者の再犯防止と教育・就職支援を精力的に行っておられます。
出所しても戻る家がない若者のために宿泊施設も作っておられますが、そこで生活する若者たちに、片づけや基本的な生活習慣があまりにも無いことにずっと頭を抱えていらっしゃいました。

犯罪を犯す青少年には生まれた時から親の顔を知らない、または虐待や育児放棄を経験してきた人が多いそうです。
普通の家庭で、普通に行われている暮らしを知らない、ということが、こんなにも片づけられない、日常的な家事が出来ない人間にしてしまうのか、と呆然としたそうです。

そんな黒川さんが「家事塾」で学んだ私に、塾生たちに家事や片づけのことを教えて欲しいと依頼してくださった背景には、黒川さんご自身の家事に対する貴重な経験がありました。

黒川さん、実はご自身も若い頃は相当なやんちゃで不良だったんだそうです。
でも、お母さまが亡くなったのを機に、心を入れ替えようと思われたのだとか。
それまで無頓着だった生活習慣をなんとかしようと、手始めに取り組んだのが、

「脱いだ靴をきちんと揃える」

でした。

毎日、これだけは、と続けているうちに、今度は他人の靴が揃っていないことが気になりだしました。
そして、相手のため、と言うよりはむしろ自分が気持ち悪いから、という理由で他人の靴も揃えるようになります。

すると、他人から感謝される→自分もうれしい・・・と、どんどん好循環になってきて、生活全体が変わって行ったそうです。

このお話には、私が家事塾で学んだ「家事」の本質が見事に表れているなあ、と感慨深くお聞きしていました。

自分の手と身体を使って、自分の身のまわりのことをする。これが家事です。そして、自分のことだけでなく人のことをする、これもまた家事。それが、いかに人を支えるか。

人は毎日の家事を淡々とする時に、地味ではあるけれど確かな幸せとか、自分が自分として存在する実感みたいなものを感じるのかもしれません。

それは、自分を大切にすること、そのものです。
自分を大切にできれば、他人を大切にできる。そうすれば、再犯も起こらないのではないでしょうか。

塾生たちが、自分を大切にしてこの先進んでいけるよう、私も微力ながら応援していきたいです。

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