先日、絵本作家の加古里子さんが亡くなった。
彼の絵本には我が家でも随分お世話になった。10年前に日記代わりに書いていたブログにかこさんのことを書いていました。懐かしくて、その一部をこちらに再掲します。

(以下、再掲)

「からすのパンやさん」「だるまちゃんとてんぐちゃん」「はははのはなし」など数々の名作を生んだ加古里子さんが実は東大工学部出身で昭和電工のモーレツ開発部長だったという話を新聞で読んだ。
部下と飲んだり急なゴルフの誘いに応じながらも、実は休日や夜も返上して絵本の創作活動をしていたらしい。父親の影響で理系に進んだものの、文学や絵も好きだったのだそうだ。まったく、天は二物も三物も与え給うのだなあ…と言うしかない。



やりたいことがありすぎて、56歳の定年後では遅いと思い至った氏は、47歳で重役を目前にして脱サラ、作家に専念した。そして現在、82歳にしてバリバリの現役。「さとこ」とも読み間違えられそうなペンネーム「里子(さとし)」は、中村草田男を師とする俳号だという、ちょっとしたトリビア的話題も。





彼の作品にはその経歴からナルホドと思える科学ネタの絵本も多い。
中でも秀逸なのが「かわ」。実はこれ、うちの夫の子どもの頃のお気に入りで、実家に大事に残してあったものが今はうちの本棚に収まっている。Amazonで画像ナシのこの本、それもそのはず1966年発刊だそう。





山につもった雪が溶けて流れて小さな谷川をつくり、山を抜け、田園地帯や工業地帯のまんなかを流れていく様子が見事に描かれています。川幅がどんどん広くなり、流れはゆるやかに。
周りにある建物や風景も実に丹念に描かれていて、子どもたちに読んであげるときはそれらの絵にいちいち寄り道して詳細に眺めるので、一ページに数行しかない的確な説明文も時間稼ぎをするようにゆっくり読んで、ページを繰るまでにも間をたっぷり取ってあげることにしています。

最後にとうとう海にそそぎ出る一面真っ青な画面は圧巻。単なる科学の本ではなく、「まず面白く。教科書じゃないんだから。」という氏の言葉に納得の、爽快なエンディングです。

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